発表会中間報告③

こんにちは。

小原ピアノ教室の小原です。

発表会中間報告、第3弾。

今日は、小6のNちゃんのことを書きたいと思います。

Nちゃんは、レッスンの準備中や帰りの支度をしているときに、学校のこと、おうちのこと、お友だちのことをいろいろと話してくれます。

実に大人な目線で話してくれるので、いつも楽しませてもらっています。

そんなNちゃんのピアノを一言で表すなら、「堅実」。

「こういう練習をしてきてね」とお願いすると、気をつけるポイントを絶対に取りこぼさずに練習してきてくれる生徒さんです。

Nちゃんの練習には、いつも「いいね!」ボタンを押したい気持ちになります。

ピアノの練習は、自分のできないところと一人で向き合い続ける、孤独な作業でもあります。

でもNちゃんは、その孤独な練習の先に、自分の思い描いた音楽が待っていることを知っています。

「ピアノが好きなんだな」と感じますし、「上手くなりたい」という気持ちも、ひしひしと伝わってきます。

実際に、ブルグミュラーに入ったあたりからググッと実力が伸びてきて、音もどんどん太くなってきました。

そんなNちゃんが今年選んだ曲は、
ブルグミュラー18の練習曲より「大雷雨」と、
平吉毅州の「火祭りの踊り」。

「大雷雨」は、私の推し曲でしたが、Nちゃんも受け入れてくれました(笑)。

もうピンと来た方もいらっしゃるかもしれませんが、
Nちゃんは、こんな引き締まった印象の、かっこいい音楽が好みです。

練習は、まず「大雷雨」から始めることにしました。

この曲は、常に16分音符を感じながら弾く曲です。

この16分音符の連続が雨粒を表現していて、低音が力強く流れ続けることで、ゲリラ豪雨やスコールのような激しい雨を想像させてくれます。

この曲を弾く難しさは、16分音符を左右の手で組み合わせて作っていくところにあります。

右手が前のめりに突っ込んで入ってきても崩れますし、

左手が加速していくと、右手の入る空間がなくなって崩れます。

譜読みから両手奏まで進んだところで、すぐにメトロノームを使って「耳を作る」ことにしました。

「常に均一に、絶えず降ってくる雨のように」

を目指して、

まずは♩=130で、16分音符の刻みを聴き続ける耳を作ります。

計算してみたのですが、1分間で520個の16分音符を聴き続けることになります。

自分で出した課題なのに、数字にしてみてビックリ。

ちなみに、12月の本番では♩=152を想定しています。

1分間に608個の16分音符を刻むところまでテンポを上げます。

レッスンの中では、メトロノームに合わせて弾くところまではできたのですが、

弾くことに一生懸命なところもあり、メトロノームとズレることもしばしば。

難しい箇所なので、整うまでに2週間くらいを見込んでいました。

ところが……
次の週には、♩=130でピタッと合わせて持ってきてくれました。

ものすごく頑張ったんだろうなと思います。

多少テンポが揺れるところもありますが、そうなった後にすぐに立て直していて、練習の質の高さを感じました。

もう、言うことがありません。

最後に、雨雲が消えて光が差してくるような情景が浮かぶシーンの表現を整えた後、少しずつテンポを上げていくことになりました。

ここから♩=152までテンポを上げていくには、さらに技術が必要です。

そのテンポで作曲家から要求されている強弱や表現も取り入れていきます。

そんな話をして顔が強ばってしまったらどうしようとNちゃんを見ると、なんだか楽しげでした。

返事もちょっと前のめり。

私もホッとしたり、嬉しくなったり。

成長の過程を一緒に歩けるのは、とても嬉しいことです。

恐らく良い仕上がりになるだろうと思っています。

スピードを上げるには、動きのムダをなくすこと。

このあたりについて、良いレポートが書けそうなら、また皆さんとシェアしたいと思います。

こればっかりは、Nちゃんではなく、私の書く力とやる気次第ですが……(笑)。

そして2曲目は、雨が上がった後に始まる「火祭り」です。

ストーリー性を持たせてプログラムを組み、Nちゃんの世界観を作っていきたいと思います。

先週は修学旅行でお休みだったので、お土産話を聞くのも楽しみです。

では、また。

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