ピアノの練習習慣を身につけるには?親ができること

こんにちは。
小原ピアノ教室の小原です。
今日は、ご家庭でのピアノの練習習慣をどう身につけていくかについて、私なりのアイデアを書きたいと思います。
結論から申しますと、練習習慣が身につくまでは、親の根気が必要です。
そして、もう一つ大切なのが、「○○の後にピアノを弾く」というように、生活の中で毎日行う行動とセットにしてしまうこと。
それを守り続ける一貫した態度も必要でした。
親の都合で予定を変更すると、なかなか習慣として定着しないと考えていたので、ある程度、生活の流れをコントロールする必要がありました。
でも、これはずっと続くわけではない。
そう自分に言い聞かせていました。
10分くらい、いつでも取れる?
例えば、ピアノの練習を毎日10分すると決めたとします。
10分なら、1日のどこかに差し込むチャンスはたくさんありそうですよね。
ある日は夕飯の前。
また別の日はお風呂の後。
その日の流れに合わせて、すきま時間に入れられる長さです。
でも、私はその考え方が、うまくいかない原因の一つだったと思っています。
10分くらい、いつでも取れる。
ところが、こちらが「今、練習しよう」と思ったときに、子どもも同じように「今、練習したい!」と思っていることは、ほとんどありませんでした。
夕方頃に練習に誘っても、
「昨日は寝る前にやったから、今日もそうしたい」
と言われる。
それなら、と本人の希望を尊重してみるのですが、いざ寝る前になってみると、今度は疲れていて練習できそうにない。
そうして、練習をしない日ができてしまうのです。
そうならないために、前日に翌日の予定を一緒に確認し、練習時間を決めたこともありました。
でも、毎日翌日の予定を紙に書き出すのが面倒で、いつの間にかやらなくなってしまいました。
ピアノの練習を、もっと自然に続けられる方法はないだろうか……。
そこで考えついたのが、毎日行う行動の流れに、ピアノの練習を組み込んでしまうことでした。
毎日の習慣とピアノをセットにする
例えば、
・お風呂から出たらピアノを弾く。
・寝る前の歯磨きが終わったらピアノを弾く。
というように、いつもの行動とピアノの練習をセットにしてしまうのです。
毎日同じタイミングでピアノを弾くことが当たり前になれば、やがて、弾かないとなんだか落ち着かない。
そんな状態を目指せます。
そして、ここからが一番知っておいていただきたいことなのですが、
お子さんは、ピアノに取りかかるときの機動力が毎日違います。
声をかけただけで練習を始める日もあれば、
楽譜を開いてあげると弾き始める日もあります。
練習中、ずっと隣に座っていると頑張れる日もあれば、
先に親が弾き始めて、ようやく本人がピアノのところにやってくる日もあります。
同じお子さんでも、こんなに違うものなんです。
子どもは毎日変化しています。
だから、昨日うまくいったやり方が、今日もうまくいくとは限りません。
親が少し手を抜くと、その分、子どもの負担が増えてピアノとの距離が遠ざかる。
反対に、親がせっせとお膳立てをすると、子どもの負担が減り、すっと弾き始める。
これは、私が子育てをしながら実感したことです。
習慣になるまで、親も頑張る

我が家では、朝食後すぐのタイミングにピアノの練習を組み込みました。
それでも、「練習しないと変な感じがする」と本人が感じるようになるまで、1年かかりました。
習慣として定着するまでは、子どもが食べ終わるタイミングを見逃さず、声をかけることを心がけていました。
そして、褒めるところが少なくても、朝食について何かしら褒めて、気分を良くしてからピアノに誘導していたのです。
いかに機嫌良く始めて、機嫌良く終わるか。
もうほんと、修行です。
親側の(笑)。
でも、せっかくピアノ教室に通ったのに、弾けないまま退会させたくない。
その一心で、毎日続けていました。
たまに隣に座ったまま寝てしまい、娘に「ママ、寝てたよ」と注意されることもありました(笑)。
でも、そんなときに、
「ここからここまで、1人で両手で弾いた!」
と、娘にドヤ顔で報告されたことも、よく覚えています。
結果的に、私が口を出さない方が練習が進むことも分かりました(笑)。
親が一生懸命に関わることと、ずっと口を出し続けることは、同じではないのですね。
習慣になるまでには、時間がかかる
「習慣化されるまでには21日必要」という説がありますが、習慣が身につくまでの期間は、行動の内容や人によって異なります。
21日で必ず習慣になるわけではありません。
実際には、2か月以上かかることもあります。
2か月……。
今が0日目だとすると、随分長い気がしますよね。
実際、長いんですよね。
毎日、同じタイミングがやってくるのですから。
そのタイミングが来るたびに、親も気が抜けません。
今までの生活になかったことを、新しい習慣として定着させるのですから、なかなか大変です。
だからこそ、最初から完璧を目指さなくてもいいと思います。
お子さんの様子を見ながら、声をかけたり、楽譜を開いてあげたり、ときには隣で一緒に弾いたり。
その日のお子さんに合ったサポートを探していくことが大切なのではないでしょうか。
そして、最終的には、将来、お子さんにどうなってほしいか。
それが、親として行動するときの決め手になるのだと思います。
「見てるよ」「聴いてるよ」が励みになる
娘は、応援されていると実感できたことが嬉しかったと、後になって教えてくれました。
ピアノを弾けるようになることはもちろん大切です。
でも、それと同じくらい、頑張っている自分を見てくれる人がいることも、子どもにとって大きな意味があるのだと思います。
パパさん、ママさんの、
「見てるよ」
「聴いてるよ」
という気持ちは、お子さんにとって何よりの励みになります。
毎日の練習に付き合うのは、簡単なことではありません。
思うように進まない日もあると思います。
それでも、お子さんの様子を見ながら、できることを少しずつ。
親子で無理なく続けられる方法を、一緒に見つけていけたらいいですね。
ここで挙げた10分という時間も、一例です。
5分が丁度良いこともあります。
重要なのは0分の日をなるべく作らないことだと思っています。


